運送業の許可を得るためには、「資金」「人」「場所」「車両」の要件を満たし、法令試験に合格しなければなりません。

この中でも、「資金」については、特に気をつけなければいけません。

どういうことかというと、「500万円以上」というように必要な資金の額が決まっていないからです。

運送業の場合は、事業を行うに当たって必要な資金の額を、申請者自ら算出して確保しなければならないからです。ですので、申請者の事業の規模によって異なります。

具体的には、申請書類の中に「事業開始に要する資金及び調達方法」というのがあって、それに必要経費を見積もって記入し、資金額を割り出すようになっています。

そして、実際にそれだけの資金があるかどうかを、銀行から残高証明書を取って証明しなければなりません。

しかも、一定期間その額をキープしておかなければいけません。途中、お金が必要になったからといって、その資金に手をつけてはならないのです。

そして、数か月後にもう一度、資金が確保されているか、証明しなければなりません。

このように、「資金」については、ざる勘定ではなく、綿密な資金計画を立て、実際にそのお金を準備することが求められるのです。